
佐竹 儀治わが国では男女を問わずガンで亡くなる方が最も多いことは広く知られております。
中でも食道、胃、大腸などの消化管はガンの最も発生しやすい部位で、当然消化管のガンによる死亡率は高くなっております。
ガンはどの部位に発生したものも初期にはほとんど自覚症状が出ないところが厄介な病気です。 病気が進行すると食欲が落ちたり、痩せて来たり、腹痛、下痢、血便などが現れますが、この時期にはガンはかなり大きくなっており、治療もかなり難しくなってしまいます。 したがってガンをその初期にみつけるためには定期的なガン検診を受けるか、あるいは少しでも気がかりな症状があれば早めに医師に相談し、必要な検査を受ける必要があります。
国、自治体、企業でもさかんにガン検診への呼びかけを行っておりますが、何故かガン検診の受診率が2割をこえることはありません。
消化管のガンの早期発見には内視鏡検査がきわめて有効であることが分かっております。 早期発見だけではなく内視鏡によるガンの早期治療も可能となっております。 すなわち初期のガンであればお腹を切らなくても内視鏡によってガンを切り取ってしまうことが出来るのです。
当病院ではこれまでにも内科診療部門の中で消化器内視鏡検査の診療実績を積み上げてまいりました。 この度ガンを含む食道、胃、大腸のすべての消化管の疾患に対して、その診断から治療まで綜合的に取り組むために当病院に消化器内視鏡センターを開設することになりました。 熟練した専門医による消化管ガンの内視鏡診断、内視鏡治療が可能となりました。 内視鏡検査の欠点である苦痛に対してもその解消に本格的に取り組んでおります。
「ガンは不治の病」と悲観的なイメージでとらえられがちですが、内視鏡による早期発見、早期治療を目指してスタッフ一丸となって取り組んで行きたいと思います。