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リハビリテーション科

ご挨拶

「地域に根ざしたリハビリテーションを目指して」

当院のリハビリテーション科は、脳卒中を中心に、疾病発症後・手術前後の早期より理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が介入し、リスク管理のもと早期離床・早期の日常生活動作(ADL)獲得を目指しています。

リハビリ開始時から生活の質(QOL)の向上と在宅復帰を志向したリハビリテーションを行っています。また急性期・亜急性期の入院リハビリテーション、退院後の外来リハビリテーション、訪問リハビリテーションでの支援など、ご自宅での生活が安全に安心して送れるよう地域に根ざしたリハビリテーションを展開しています。そのためにも、スタッフ一人ひとりがやりがい・生きがいを持ち続けられる職場環境を作り、日々研鑽していくことで、地域の方々に信頼されるリハビリテーションを提供していきたいと考えております。

リハビリテーション科 科長 理学療法士 桐田 文月

リハビリテーション科 科長 理学療法士 桐田 文月

業務内容

リハビリテーション科では、
  1. 運動麻痺や関節可動域制限、筋力低下などの機能の回復・改善を図る「理学療法」
  2. 病棟での更衣、整容、排泄などのADL訓練、リハビリ室でのアクティビティや机上の訓練、ベッドサイドでの訓練、昼食時の介入などを行う「作業療法」
  3. 話す・聞く・読む・書くなどのコミュニケーション、食事に関わる問題を治療する「言語療法」
  4. 退院後も安定した生活ができるようサポートする「訪問リハビリテーション」
など、幅広いサポートを提供しています。

スタッフ紹介

集合写真

リハビリテーション科では、理学療法士(PT)27名、作業療法士(OT)13名、言語聴覚士(ST)5名、リハビリ助手2名の45名が活躍しています。向上心の旺盛なスタッフが揃っており、互いに研鑽しながら日々知識や技術を磨き、質の高いリハビリテーションの提供を目指しています

リハビリテーション科 鎌形 香織

当院の言語療法は超急性期から介入しているため、患者さんの回復に間近で立ち会うことができます。意識障害で入院されてきた患者さんが、徐々に元気になり話をしたり、口から食べられるようになる姿を見ると喜びを感じます。入職当初は患者さんのことで精一杯でしたが、今後はリハビリテーション科内はもちろんのこと、その他の職種とも連携をとりながら患者さんがより良くなるようなアプローチをしていきたいです。

リハビリテーション科 鎌形 香織

リハビリテーション科 村山 奈津子

当院の作業療法部門は、私が入職した年に開設しました。最初は患者さんや他職種に理学療法との違いを説明したり、当院で提供できる作業療法の特色を出すことに苦労したこともありました。しかし、最近は患者さんから「作業療法をやって良かった!」という声を聞いたり、院内で「ぜひOTさんに!」と作業療法の立場から意見を求められることも増え、当院の作業療法部門の成長を感じています。これからも、患者さんに、そして医療スタッフに信頼される作業療法士であるよう、自分自身も成長していきたいと思います。

リハビリテーション科 村山 奈津子

リハビリテーション科 深川 祥平

リハビリを行うにあたって1番大切にしていることは、患者さんの気持ちです。患者さんによって症状は様々ですが、障害を負って精神的に落ち込むケースが多々あります。その様な時は、まず相手の話を最後まで必ず聞くようにしています。そしてリハビリの目標を立て、それに向かってリハビリを行い、達成したときは患者さんと一緒に喜び達成感を共有します。それにより患者さんとの関係が密になるのではないかと思います。今年度から訪問リハビリを担当することになりました。院内で学んだことを活かし、自身の成長を図っていければと思います。

リハビリテーション科 深川 祥平

“シームレスなリハビリテーション”を目指して

リハビリテーション科では、急性期から在宅までの“シームレス・リハビリテーション”を提供することを心がけています。老いても障害を負っても、それぞれの方がそれぞれの場所で、再びその人らしく生きていけるよう支援していきたいと考えています。そのためにも、可能な限り発症早期よりリハビリテーションを展開しています。

“シームレス・リハビリテーション”発症直後の患者さんに対してもICUを中心にベッドサイドでリスク管理に重点を置き介入しています。二次的合併症や廃用症候群の予防に努め、病棟でできるだけ早期にADL(日常生活活動)能力が向上できるよう各療法士が協力しています。また言語療法士を中心に高次脳機能障害や摂食・嚥下障害に対しても積極的にアプローチを行っています。
在宅復帰に際しては、看護師と協力し病棟でも積極的にリハビリテーションを実施し、退院前に必要なADL能力の獲得を目指しています。在宅復帰に際し不安のある患者さんに対しては理学療法士を中心に退院前訪問指導を積極的に行っています。 更に在宅復帰後のフォローアップや身体機能の維持・向上を目的として、当院を退院された患者さんに対しては介護保険下での訪問リハビリテーションも提供しています。

私たちはこんな治療を行っています

「理学療法」「作業療法」「言語療法」。皆さんは、これらの違いをご存知でしょうか?ここでは当院で行っているリハビリテーションについて、簡単にご説明します。

  1. 理学療法
    運動麻痺や関節可動域制限、筋力低下などの機能の回復・改善を図ります。
    また起居動作や移乗動作、歩行などの移動動作の阻害となっている原因を探り、患者さんに適した動作方法の練習や指導を行います。
    • ベッドサイドでの介入・呼吸リハビリテーション

      まずは呼吸器疾患の合併症予防を行い、全身の状態が落ち着いてきたら徐々にベッドから起こしていきます。ベッド上で座れるようになったら車椅子乗車、リハ室での訓練へと順次離床を図っていきます。

      ベッドサイドでの介入・呼吸リハビリテーション1ベッドサイドでの介入・呼吸リハビリテーション2

    • リハ室での介入

      リハ室では運動麻痺の回復を図ると同時に、基本動作や日常生活動作の獲得を目指したアプローチを行っています。リハ室で実施できない患者さんに対してもベッドサイドで可能な限り介入を行っています。

      リハ室での介入1リハ室での介入2

    • 退院前訪問指導

      在宅復帰前に理学療法士がご自宅へ伺い、実際の生活場面における動作・介助指導を行っています。またケアマネージャーにも同行して頂き、住宅改修や介護保険下でのサービスの導入を検討します。患者さんとご家族が安心して在宅復帰が果たせるように支援しています。

  2. 作業療法
    身体機能や高次脳機能の障害に対する機能回復・改善を図ります。
    また食事、更衣、整容、トイレ動作など日常生活に必要な動作の練習・指導を行っています。
    • 食事場面での介入

      車椅子に乗車できる患者さんは、できる限りベッドから離れて食事を取るようにしています。作業療法士が中心となり食事動作の介助や食事前のシーティング、ベッド上でのポジショニングを行っています。

      食事場面での介入

    • 病棟での介入・ADL練習

      退院後の生活を見据えながら、患者さん一人ひとりに即した方法や環境設定において動作練習を行います。実生活に近い病棟での練習を取り入れ、看護師と協力して家族への指導も行っています。

      病棟での介入・ADL練習1病棟での介入・ADL練習2

    • リハ室での介入

      リハ室では動作の基本となる機能の回復を図るとともに、患者さんの趣味活動の獲得や職業復帰になどに即して、一人ひとりの患者さんに適したリハビリテーションが提供できるように心掛けています。

      リハ室での介入1リハ室での介入2
  3. 言語療法

    話す・聞く・読む・書くといった「コミュニケーション」に様々な問題を持つ患者さんに対する評価・治療を実施しています。

    対象となる主な症状は、失語症(言いたいことばが出てこない、相手のことばが理解できない)、構音障害(呂律が回らない)、摂食嚥下障害(食べ物や水分がうまく飲み込めない)、高次脳機能障害(注意、記憶、思考、行為、意欲などの障害)です。また脳血管疾患の手術前後の、認知機能の評価も行っています。

    評価・訓練は言語聴覚士と1対1で行います。症状や重症度などの応じた教材・課題を用いてコミュニケーション能力の改善・獲得を目指します。

    言語療法1言語療法2
  4. 摂食・嚥下機能療法

    摂食・嚥下機能の客観的評価に基づき、患者さん一人ひとりにあった訓練や食形態を選択します。看護部・栄養科とも協力し合って“食べる”機能の回復を図ります。

    • 患者さんご本人への働き掛けはもちろんのこと、ご家族に対しても、日々のことばの状態やコミュニケーションの取り方についてお話させて頂くことがあります。
    • 退院後のスムーズな家庭・社会復帰につながるように、他職種と連携しながら訓練・援助を行っていきます。
    摂食・嚥下機能療法
  5. 装具療法

    当科では装具療法を行っており、装具の作成にあたってはスタッフ間で検討を重ね、患者さんに最適な装具を処方・作製しています。

    装具療法1装具療法2
  6. 訪問リハビリテーション

    当院では、患者さんが退院される前に関連職種と共にご自宅に伺い、訪問指導を行っています。また退院後の生活安定を目的として、主に退院前訪問指導を行った患者さんを対象に訪問リハビリテーションを行っています。

  7. 対象者 当院から在宅復帰し、介護保険の認定を受けている方
    対象地域 江戸川区内(一部除く)中心
    訪問時間帯 9:00~17:00
    訪問曜日 月曜日~土曜日(祝祭日除く)

質の高いリハビリテーションを提供するために

リハビリテーション科では、患者さんにより質の高いリハビリテーションを提供するため、スタッフ同士のコミュニケーションや情報共有、勉強会や研修などの教育面にも力を入れています。その取り組みについて、簡単にご紹介させていただきます。

質の高いリハビリテーションを提供するために

チームアプローチ
  • 朝のミーティング
    理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が集まり、変化のあった患者さんの状態報告や、リハビリテーションを開始した新患の身体機能の報告などを行い、情報を共有します。
  • 病棟カンファレンス
    各病棟に多職種が集まり、各患者さんのリハビリテーションの進行状況、運動機能やその日の状態、患者さんの転帰についての情報交換をします。
  • 合同カンファレンス
    主に退院を控えた患者さんや亜急性期病室に転室され在宅復帰に際し準備が必要な患者さんに対し、メディカルソーシャルワーカーを中心に各セラピストや看護師、ケアマネージャー、患者本人、家族を交えて転帰や身体状況、及び介護保険のサービスなどについて話し合いを行います。
  • リハビリテーションカンファレンス
    担当者が患者さんのリハビリテーションについてプレゼンテーションを行い、病棟グループ別でリハビリテーション上の問題点、進行状況やプログラムなどについて検討しています。
スタッフの教育制度
  • プリセプター制度
    卒後5年間を新人教育期間と位置づけて、「プリセプター制度」を採用しています。臨床経験1~4年目のセラピストには、より経験のある者が教育担当者となり、助言・指導の下に院内の臨床業務を実施しています。5年間で超急性期~維持期までの脳卒中の区分を経験できるようにジョブローテーションをしています。また経験豊富なスタッフと担当セラピストが患者さんを2人で治療し、治療アプローチなどについて直接指導する機会を設けています。
  • 研修制度
    専門性を追求することや自己研鑚を目標とし、院外での学会、講習会、研修会へ積極的に参加しています。またその内容を職場内に伝達し、リハビリテーション科全体の発展を図るようにしています。
  • 勉強会
    毎日、朝の20分間を使い文献抄読や小論文、英文抄読、退院支援検討会を行っています。
病棟担当制

理学療法士については、病棟担当制を設けています。中枢神経疾患の病棟、中枢神経疾患や内科疾患・整形外科疾患の病棟、循環器疾患・内科疾患や中枢神経疾患の亜急性期の病棟があり、3つのグループに分かれ患者さんを担当しています。作業療法士や言語聴覚士についても、各病棟の患者さんに適宜介入しています。

業務実績

平成23年度
入院新患数 年間合計1,403件
脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ) 合計116,339名/年 21,574単位
脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)廃用症候群 合計29,411名/年 7,503単位
運動器疾患リハビリテーション料(Ⅰ) 合計7,220名/年 1,584単位
運動器疾患リハビリテーション料(Ⅱ) 合計3,274名/年 802単位
呼吸器疾患リハビリテーション料(Ⅰ) 合計2,524名/年 663単位
退院前訪問指導 合計64件
リハビリテーション提供単位数 患者1人あたり平均4.9単位/日

外来新患数 年間合計35件
脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ) 合計336名/年 863単位
運動器疾患リハビリテーション料(Ⅱ) 合計215名/年 300単位


取得資格
福祉住環境コーディネーター2級 10名
呼吸療法認定士 4名
介護支援専門員 2名